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自民派遣見送り 公明代表「残念」 核禁条約会議 政府参加「訴え続ける」

 公明党の斉藤鉄夫代表は7日の記者会見で、3月に米国である核兵器禁止条約第3回締約国会議に合わせた自民党議員の派遣見送りについて「率直に言って大変残念だ」と述べた。政府のオブザーバー参加は「連立政権のパートナーとしてしっかり訴え続けていく」と強調し、引き続き求める考えを示した。

 公明党は過去2回の会議に議員を派遣した。斉藤氏は今回も議員を派遣する考えを示した。

 戦後80年談話を出す必要性も訴えた。日本被団協のノーベル平和賞受賞を踏まえ「核兵器が二度と使われてはいけないということが世界規範になった。核廃絶に向けた趣旨の談話はあっていい」とした。選挙違反で当選無効になった国会議員に歳費の返還を義務付ける歳費法改正の今国会での実現に、改めて意欲も示した。

 立憲民主党の野田佳彦代表は同日、自民党議員の派遣見送りを「被爆から80年という重要な時に与党議員ぐらいは派遣すべきではないか」と批判した。同党は森本真治氏(参院広島)を現地に送ると発表した。(中川雅晴)

(2025年2月8日朝刊掲載)

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