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与野党6党「核禁会議参加を」 開催控え国会議員が討論会

 3月にある核兵器禁止条約の第3回締約国会議を前に10日、与野党8党の国会議員による討論会が国会内であった。自民党の平口洋氏(広島2区)は核保有国が条約に反対していると指摘した。立憲民主、国民民主、公明、れいわ新選組、共産、社民党の議員は政府にオブザーバー参加を求めた。

 平口氏は「参加は保有国と非保有国の対立をより鮮明にするというのが国の立場」と説明した。日本維新の会の空本誠喜氏(広島4区)は「党内で深い議論はしていない」と語った。

 公明党の斉藤鉄夫代表(広島3区)は過去のオブザーバー参加国の検証を進める政府を「一歩前進」と評価した。立憲民主党の長妻昭氏は「核拡散防止条約(NPT)と禁止条約は車の両輪だ」と指摘した。

 核兵器廃絶日本NGO連絡会(東京)などが主催した。日本被団協の田中熙巳(てるみ)代表委員(92)は終了後、「参加を求める党が連携し、政府にプレッシャーをかけてほしい」と期待した。(宮野史康)

(2025年2月11日朝刊掲載)

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