×

ニュース

米軍機騒音 広島側と連携を 県西部5市町の対策協了承

 島根県西部5市町でつくる米軍機騒音対策協議会は10日、浜田市で総会を開いた。「騒がしい街頭」に相当する70デシベル以上の騒音回数が2024年は過去最多になったことを報告。同様の被害を受けている広島県側の市町と連携し、防衛、外務省に米軍への対応を求めていくことを了承した。

 騒音は18年から測定している1カ所を含む13カ所で計2090回にのぼり、前年比239回増。夜間は同23%減だが、186回あった。県は中国四国防衛局に確認し「米軍から詳細が明らかにされていない。原子力空母の出港状況とも連動しておらず、増加理由は分からない」と回答を受けたことを明らかにした。

 邑南町の大屋光宏町長は「ここ数年騒音がなかった瑞穂、羽須美地域でも記録しており問題だ」と指摘。川本町の野坂一弥町長も「広島とともに声を大きく上げていくことが必要」と訴えた。

 協議会長の久保田章市・浜田市長は「要望しているにもかかわらず回数が増えており、より強く申し入れをしたい」としている。 (黒田健太郎)

(2025年2月11日朝刊掲載)

年別アーカイブ