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「戦争反対を」児童に訴え 中区 被団協箕牧さん講演

 ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表委員で県被団協理事長の箕牧(みまき)智之さん(82)が12日、広島市中区の本川小で講演した。5年生約80人を前に被爆体験を語り、「戦争に反対を」と訴えた。

 爆心地に近い本川国民学校(現本川小)では、被爆した児童で助かったのは1人だけだったと説明。自らも入市被爆し、幼少期は原因不明の病気に悩んだと打ち明けた。

 被団協への平和賞が、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃など不安定な国際情勢を踏まえた授賞だった可能性を指摘。「日本が戦争をしそうな時は『反対』と言ってください」と力を込めた。授賞式のあったノルウェー・オスロで、現地の子どもに「原爆で焼けた服を見に、広島へおいで」と呼びかけたエピソードも語った。

 住田悠輔さん(11)は「僕も、原爆の被害を知らない海外の人がいたら、広島で起きたことを伝えたい」と話した。(治徳貴子)

(2025年2月13日朝刊掲載)

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