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「核軍縮議論せず」 日米首脳会談 外相が明言

 岩屋毅外相は12日の記者会見で、8日の日米首脳会談で核兵器禁止条約へのオブザーバー参加をはじめ、核軍縮全般についての議論はなかったと明らかにした。首脳間の信頼構築や日米同盟の強化に注力した結果との見方を示した。

 岩屋氏は首脳会談に同席した。会見で「禁止条約のオブザーバー参加など核軍縮について特段のやりとりがあったわけではない」と述べた。「今後は信頼関係を土台に国際社会が直面する課題について意見交換をしていきたい」とも話した。

 石破茂首相が見送る方向で調整している禁止条約へのオブザーバー参加は「どう判断するかは、言うまでもなくわが国が主体的に判断すべき事柄だ」と説明。最終的な対応には言及しなかった。

 首脳会談を巡っては日本被団協のノーベル平和賞受賞やトランプ大統領による米中ロの「非核化は可能」との発言を受け、核軍縮を巡るやりとりに注目が集まっていた。(宮野史康)

(2025年2月13日朝刊掲載)

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