原爆資料館入館 初の200万人到達 24年度 被爆80年へ発信強化
25年2月17日
原爆資料館(広島市中区)は16日、2024年度の入館者数が15日に200万人に達したと発表した。1955年の開館以来、初めて。被爆80年の25年度に向け、惨禍を伝え続ける発信力の強化とともに、常態化する館内の混雑緩和が課題となる。
15日閉館時の入館者数は、200万3718人(速報値)となった。9日までに198万3983人(同)を数え、過去最多を更新。その後も堅調に伸びている。日本被団協のノーベル平和賞受賞などが追い風になったとみられる。3月には開館からの累計入館者数が8千万人に達する見込み。
市は25年度、資料館東館地下1階に子どもにとって分かりやすい展示や学習スペースの設置に着手するなど被爆体験の継承に力を注ぐ。入館待ちの行列解消へ、オンラインでのチケット販売や自動券売機をすでに導入したが、館内の混雑緩和へさらなる対策を検討している。(野平慧一)
(2025年2月17日朝刊掲載)
15日閉館時の入館者数は、200万3718人(速報値)となった。9日までに198万3983人(同)を数え、過去最多を更新。その後も堅調に伸びている。日本被団協のノーベル平和賞受賞などが追い風になったとみられる。3月には開館からの累計入館者数が8千万人に達する見込み。
市は25年度、資料館東館地下1階に子どもにとって分かりやすい展示や学習スペースの設置に着手するなど被爆体験の継承に力を注ぐ。入館待ちの行列解消へ、オンラインでのチケット販売や自動券売機をすでに導入したが、館内の混雑緩和へさらなる対策を検討している。(野平慧一)
(2025年2月17日朝刊掲載)