×

ニュース

核も戦争もない世界 求め続ける 広島県被団協 代表者会議で平和賞受賞報告

 広島県被団協(箕牧(みまき)智之理事長)は14日、広島市中区で代表者会議を開いた。箕牧理事長たちがノーベル平和賞の受賞について報告。被爆80年の今年、核兵器も戦争もない世界に向けて声を上げ続ける姿勢を確認した。

 箕牧理事長は冒頭のあいさつで、政府が3月の核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加を見送ると報じられている点に言及し、「そんな態度で良いのか」と批判した。その上で、「核兵器の廃絶と戦争反対を訴え続けていこうではありませんか」と訴えた。

 平和賞の授賞式出席のため訪れたノルウェー・オスロでは、関連行事で子どもたちに広島訪問を呼びかけたと伝えた。同行した田中聡司理事(80)も、現地の反核団体との交流などについて紹介。「被爆80年に、政府、核保有国への要請を強めていかないといけない」と語った。

 受賞後、地域支部の役員たちが集まる会合は初めてで、約50人が参加した。地域支部から活動の報告もあった。(下高充生)

(2025年2月15日朝刊掲載)

年別アーカイブ