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「ヒロシマ・ナガサキ議定書」テーマ 黒田征太郎さん絵本完成

■記者 東海右佐衛門直柄

 2020年までの核兵器廃絶の道筋を示す「ヒロシマ・ナガサキ議定書」をテーマにした絵本が30日、完成した。議定書の普及を目指す広島の市民団体が企画。イラストレーター黒田征太郎さん(70)が絵を描いた。

 きのこ雲に、ばんそうこうを×印に張ったイラストなどで核兵器廃絶への強い思いを表現。日本語と英語で平和を願うメッセージを添えた。専門用語が多い英文の議定書は分かりやすい言葉に訳して、掲載している。A5判、60ページ。

 表紙カバーには黒田さんの知人である建築家、安藤忠雄さん(67)が「命あるかぎり全力で生る」とのメッセージを寄せた。  原爆資料館(広島市中区)などで500円で販売。8月下旬から実行委のホームページでも受け付ける。

 議定書は平和市長会議(会長・秋葉忠利広島市長)が提唱。絵本を企画した市民団体「YES!キャンペーン」実行委(延本真栄子事務局長)は8月中旬から「キャラバン隊」も始め、来年5月の核拡散防止条約(NPT)で採択されるよう訴える。Tel082(247)6727。

(2009年7月31日朝刊掲載)

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