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平和発信 公式HPで再開 広島県 サイト不正アクセス受け

 広島県が管理するウェブサイト「国際平和拠点ひろしま」の不正アクセス被害を受け、県は17日、県公式ホームページ(HP)で核兵器廃絶の取り組みの情報発信を再開した。従来サイトに比べ情報量は縮小した。

 県平和推進プロジェクト・チームのページに、核兵器廃絶に向けた構想の概要や推進計画への意見募集を掲載している。県は当面、県の重要政策などを優先して載せる。3月末までに被爆80年の特設サイトも県公式HP内に開設する。

 管理を外部委託していた従来サイトは2024年12月に改ざんが発覚。3858件の個人や企業、団体の個人情報が流出した恐れがある。掲載していたデータは抜き取られ、復旧の見通しも立っていない。

 同チームは「広島から平和への発信を早急に進める必要がある一方、再発防止策の構築には時間を要する」としている。(河野揚)

(2025年2月18日朝刊掲載)

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