被爆クスノキ 復活待つ 中区の国道沿い 国交省が回復作業
25年2月18日
国土交通省広島国道事務所が、広島市中区白島北町の国道54号沿いの被爆クスノキ12本について樹勢回復に向けて現地作業をした。昨年秋の定期診断で枝枯れが見つかったり、葉が小さく「不良」と診断されたりしていた。
不良とされた2本のうち1本は3日までに、根元近くで茂っていたクマザサを土ごと取り除いた。職員や管理業者たち約20人が周囲の土と板で仕切り、土壌改良材入りの土と肥料で埋め戻した。見守った樹木医の堀口力さん(79)=西区=は「クスノキの根の張り具合は良く、対策で改善が期待できる」と話した。
もう1本は幹の周囲に深さ約50センチの穴を掘り、肥料を埋めた。2年かけ経過観察する。一帯の被爆クスノキは2006年に衰弱が分かって以降、同事務所が傷んだ箇所の除去や薬剤塗布を施し、09年から5年ごとに状態を診ている。(神田真臣)
(2025年2月18日朝刊掲載)
不良とされた2本のうち1本は3日までに、根元近くで茂っていたクマザサを土ごと取り除いた。職員や管理業者たち約20人が周囲の土と板で仕切り、土壌改良材入りの土と肥料で埋め戻した。見守った樹木医の堀口力さん(79)=西区=は「クスノキの根の張り具合は良く、対策で改善が期待できる」と話した。
もう1本は幹の周囲に深さ約50センチの穴を掘り、肥料を埋めた。2年かけ経過観察する。一帯の被爆クスノキは2006年に衰弱が分かって以降、同事務所が傷んだ箇所の除去や薬剤塗布を施し、09年から5年ごとに状態を診ている。(神田真臣)
(2025年2月18日朝刊掲載)