箕牧さん、地元に平和託す 北広島で児童生徒への巡回講演開始 「今こそ核廃絶考えて」
25年2月18日
日本被団協代表委員で豊平原爆被爆者の会会長の箕牧(みまき)智之さん(82)が17日、地元の北広島町の児童生徒に核兵器廃絶への思いを伝える巡回講演を始めた。昨年のノーベル平和賞受賞を機に「町内の若い世代に平和を願う心を託したい」と町教委の依頼に応じた。21日までに4カ所を巡る。(与倉康広)
初回は同町川小田の芸北文化ホールで、芸北小6年生と芸北中の全校生徒、加計高芸北分校の1、2年生計約100人と向き合った。原爆投下直後の様子を改めて証言し、ノルウェーのオスロ市であった授賞式の様子もスライドで紹介。現地の子どもたちに広島市を訪れるよう呼びかけたと語った。
会場からは、平和賞受賞直後の感想や、世界で起きている紛争の行方など幅広い質問が相次いだ。「私たちが今やるべきことは」との問いに「まず平和について学び、いろんな人と議論して考えを深めてほしい」と答えていた。
加計高芸北分校2年の向田夢華さん(17)は「箕牧さんの話は貴重な財産。高校生としてやるべきことを探したい」と心動かされていた。
平和賞受賞後、会合や講演で各地を飛び回る箕牧さん。この日の講演後、「注目されている今こそ、地元の小中高生に核廃絶について考えてもらいたい」と強調。「卒業して都市部に出ても、平和を広げる活動に参加してほしい」と期待を込めた。19日は大朝中、20日は千代田中、21日は小中一貫の豊平学園で講演する。
(2025年2月18日朝刊掲載)
初回は同町川小田の芸北文化ホールで、芸北小6年生と芸北中の全校生徒、加計高芸北分校の1、2年生計約100人と向き合った。原爆投下直後の様子を改めて証言し、ノルウェーのオスロ市であった授賞式の様子もスライドで紹介。現地の子どもたちに広島市を訪れるよう呼びかけたと語った。
会場からは、平和賞受賞直後の感想や、世界で起きている紛争の行方など幅広い質問が相次いだ。「私たちが今やるべきことは」との問いに「まず平和について学び、いろんな人と議論して考えを深めてほしい」と答えていた。
加計高芸北分校2年の向田夢華さん(17)は「箕牧さんの話は貴重な財産。高校生としてやるべきことを探したい」と心動かされていた。
平和賞受賞後、会合や講演で各地を飛び回る箕牧さん。この日の講演後、「注目されている今こそ、地元の小中高生に核廃絶について考えてもらいたい」と強調。「卒業して都市部に出ても、平和を広げる活動に参加してほしい」と期待を込めた。19日は大朝中、20日は千代田中、21日は小中一貫の豊平学園で講演する。
(2025年2月18日朝刊掲載)