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ノーベル平和賞取材 記者が報告 西区で日本ジャーナリスト会議広島支部 被爆者の声 伝える責任語る

 昨年12月にノルウェー・オスロで日本被団協へのノーベル平和賞授賞式を取材した記者による報告会が24日、広島市西区の生協けんこうプラザであった。中国新聞社の下高充生記者(30)たちが取材を振り返り、被爆者の声を伝えていく責任を語った。

 下高記者は、高齢の被爆者が核兵器被害の悲惨さを訴える姿を自身の記事を交えて紹介。被爆者の高齢化に言及し、「胎内被爆者や被爆2世の声をどのように伝えていくのか、真剣に考えないといけない」と強調した。

 日本被団協の木戸季市事務局長(85)が現地で語った「ここで頑張らないと。あと何年か分からないけど、核兵器から人間を守る、余生はこれに尽くすと決めている」との言葉に触れ、「自分に何ができるのかと迷いがあったが、見たことを記録しなければと覚悟ができた」と力を込めた。

 日本ジャーナリスト会議広島支部が主催し、約40人が参加した。全国紙と民放の記者各1人の取材報告もあった。(向井千夏)

(2025年2月25日朝刊掲載)

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