竹島の日 領土権確立を 松江で20回目記念式典
25年2月23日
日韓が領有権を主張する島根県隠岐の島町の竹島(韓国名・独島(トクト))を巡り、県が条例で「竹島の日」と定める22日、県や県議会が20回目となる記念式典を松江市の県民会館で開いた。政府代表の今井絵理子内閣府政務官や国会議員12人を含む360人が出席。節目を機に領土権の確立へ機運を高めた。
条例は、世論を喚起して国に取り組みを促す県民の思いを背景に2005年に制定された。丸山達也知事は、韓国側で議員による竹島上陸や軍事訓練など、不法占拠を既成事実化する動きが今も続いていると指摘。「政府には、韓国側の動きに毅然(きぜん)とした厳正な対応を強く望む」と述べた。
県が国主催の式典や関係閣僚の出席を求める中、13年連続で政務官の出席となった。今井政務官は「不法占拠は容認しない。粘り強い外交努力で平和的に紛争を解決する」と従来の政府方針を説明。東京の領土・主権展示館を4月から一新すると紹介し、「竹島の正確な情報を内外に発信し、一層の関心の喚起を図る」と理解を求めた。
出席者は、政府に竹島問題の啓発展示の拡大や政府主催での式典の開催などを求める7項目の特別決議も承認した。また、式典に先立ち、県議でつくる議員連盟が2年ぶりに国民交流会を開いた。約60人が参加し、竹島問題が北方領土問題に比べて知られていない課題などを話し合った。
県警は昨年より200人ほど少ない約620人で警戒。会場周辺では同様に昨年より少ない約20の右翼団体の約40人が街宣車などで活動した。(新山創、上田光)
(2025年2月23日朝刊掲載)
条例は、世論を喚起して国に取り組みを促す県民の思いを背景に2005年に制定された。丸山達也知事は、韓国側で議員による竹島上陸や軍事訓練など、不法占拠を既成事実化する動きが今も続いていると指摘。「政府には、韓国側の動きに毅然(きぜん)とした厳正な対応を強く望む」と述べた。
県が国主催の式典や関係閣僚の出席を求める中、13年連続で政務官の出席となった。今井政務官は「不法占拠は容認しない。粘り強い外交努力で平和的に紛争を解決する」と従来の政府方針を説明。東京の領土・主権展示館を4月から一新すると紹介し、「竹島の正確な情報を内外に発信し、一層の関心の喚起を図る」と理解を求めた。
出席者は、政府に竹島問題の啓発展示の拡大や政府主催での式典の開催などを求める7項目の特別決議も承認した。また、式典に先立ち、県議でつくる議員連盟が2年ぶりに国民交流会を開いた。約60人が参加し、竹島問題が北方領土問題に比べて知られていない課題などを話し合った。
県警は昨年より200人ほど少ない約620人で警戒。会場周辺では同様に昨年より少ない約20の右翼団体の約40人が街宣車などで活動した。(新山創、上田光)
(2025年2月23日朝刊掲載)