禎子さん「病室の折り鶴」 福岡で発見
25年2月22日
広島市中区の平和記念公園にある「原爆の子の像」のモデルになった佐々木禎子さんの病室に飾っていたとみられる折り鶴1羽が、兄雅弘さん(83)=福岡県那珂川市=の自宅仏壇から見つかった。雅弘さんが理事長を務めるNPO法人サダコレガシー(東京)は「核兵器廃絶のために役立てたい」としている。
同法人の副理事長で、禎子さんのおいの佐々木祐滋さん(54)=東京=によると、折り鶴はベージュで高さ3センチ、全長6センチ。けい線があることからノート用紙とみられる。経年劣化の染みや千羽鶴としてつなげるための穴もあり、同法人は禎子さんの病室につるしていたものとみている。
雅弘さんが昨年末に仏壇の引き出しから見つけた。病室に飾られていた折り鶴は、12歳で亡くなった禎子さんの火葬の際にひつぎに入れ、同法人は「遺族の元には残っていないと思っていた」としている。
同法人は日本を含む世界各地に折り鶴を贈る活動を続けている。祐滋さんは「今年は被爆80年の節目。この1羽も含め、核兵器のない世界への思いを広めたい」と話す。(小林可奈)
(2025年2月22日朝刊掲載)
同法人の副理事長で、禎子さんのおいの佐々木祐滋さん(54)=東京=によると、折り鶴はベージュで高さ3センチ、全長6センチ。けい線があることからノート用紙とみられる。経年劣化の染みや千羽鶴としてつなげるための穴もあり、同法人は禎子さんの病室につるしていたものとみている。
雅弘さんが昨年末に仏壇の引き出しから見つけた。病室に飾られていた折り鶴は、12歳で亡くなった禎子さんの火葬の際にひつぎに入れ、同法人は「遺族の元には残っていないと思っていた」としている。
同法人は日本を含む世界各地に折り鶴を贈る活動を続けている。祐滋さんは「今年は被爆80年の節目。この1羽も含め、核兵器のない世界への思いを広めたい」と話す。(小林可奈)
(2025年2月22日朝刊掲載)