被爆資料 新たに56点 原爆資料館 入れ替え展示公開
25年2月22日
原爆資料館(広島市中区)は21日、被爆資料を一部入れ替えた本館の常設展示の公開を始めた。新たに56点を紹介し、より多くの被爆者の遺品や原爆の絵を見てもらうことで「あの日」の記憶の継承につなげる。
被爆者の遺品を遺影や家族の言葉とともに伝える「魂の叫び」コーナーは衣服など11点と原爆の絵6点、被爆死した学徒の衣服などを並べる「8月6日の惨状」コーナーは39点を交換。展示品一点一点が被爆の実態や奪われた人生を物語る。
中島国民学校(現中区の中島小)5年だった大久保睦子(ちかこ)さんのブラウスも展示。母親の手製で、8月6日の朝、学校へ向かったまま戻らず遺品となった。
入れ替えは2019年の本館のリニューアル以降、被爆資料が5回目、原爆の絵は11回目で、資料の劣化を防ぐ目的もある。両親と茨城県ひたちなか市から訪れた日立商業高3年太田偲羽(しのは)さん(18)は「私より幼い子どもの絵や服を見て、原爆の生々しさが伝わった」と話した。(野平慧一)
(2025年2月22日朝刊掲載)
被爆者の遺品を遺影や家族の言葉とともに伝える「魂の叫び」コーナーは衣服など11点と原爆の絵6点、被爆死した学徒の衣服などを並べる「8月6日の惨状」コーナーは39点を交換。展示品一点一点が被爆の実態や奪われた人生を物語る。
中島国民学校(現中区の中島小)5年だった大久保睦子(ちかこ)さんのブラウスも展示。母親の手製で、8月6日の朝、学校へ向かったまま戻らず遺品となった。
入れ替えは2019年の本館のリニューアル以降、被爆資料が5回目、原爆の絵は11回目で、資料の劣化を防ぐ目的もある。両親と茨城県ひたちなか市から訪れた日立商業高3年太田偲羽(しのは)さん(18)は「私より幼い子どもの絵や服を見て、原爆の生々しさが伝わった」と話した。(野平慧一)
(2025年2月22日朝刊掲載)