被爆から復興 企業に学ぶ 修道高生 経営者らに聞き取り内容発表 中区で5人「根付く活力 未来にも」
25年2月26日
被爆80年に合わせ、原爆からの復興をテーマに地元企業の歩みを聞き取った修道高(広島市中区)の生徒が25日、同区のホテルで経営者たちを前に学んだ内容を発表した。混乱の中で前向きに生きた力を「活力」と表現し、「今後の広島の発展にもつながる」と述べた。(岸慶太)
若者が地域への理解を深めるきっかけにと、広島西南平和ロータリー衛星クラブ(RC、中区)が始めた企画。この日は2年生5人が、青果仲卸の木貞商店(西区)の木村行男会長(80)たちから1月下旬に聞き取った被爆後の歩みを発表した。
原爆で店を失いながらも闇市に出店せず、仲卸などで経営を立て直した逸話を紹介し「環境に適応する力や、地域に貢献しようとする思いを感じた」と強調。「困難を乗り越えようとする活力が街に根付き、それが復興を支えた」と見立てた。
生徒の一人、久保悠惺(ゆうせい)さん(17)は、街の発展には若者が活躍できる環境が重要だとし、「広島に根付く活力は、未来の街づくりにも役立つ」と力を込めた。同RCの池田志帆議長(49)は「混乱を乗り越えた先人の姿から、未来へのヒントを得ている」と評価した。
新年度も、同高1年の約280人が市内36社に同様の聞き取りをする。
(2025年2月26日朝刊掲載)
若者が地域への理解を深めるきっかけにと、広島西南平和ロータリー衛星クラブ(RC、中区)が始めた企画。この日は2年生5人が、青果仲卸の木貞商店(西区)の木村行男会長(80)たちから1月下旬に聞き取った被爆後の歩みを発表した。
原爆で店を失いながらも闇市に出店せず、仲卸などで経営を立て直した逸話を紹介し「環境に適応する力や、地域に貢献しようとする思いを感じた」と強調。「困難を乗り越えようとする活力が街に根付き、それが復興を支えた」と見立てた。
生徒の一人、久保悠惺(ゆうせい)さん(17)は、街の発展には若者が活躍できる環境が重要だとし、「広島に根付く活力は、未来の街づくりにも役立つ」と力を込めた。同RCの池田志帆議長(49)は「混乱を乗り越えた先人の姿から、未来へのヒントを得ている」と評価した。
新年度も、同高1年の約280人が市内36社に同様の聞き取りをする。
(2025年2月26日朝刊掲載)