「検証は結論ありき」 不参加の政府に抗議 核兵器廃絶日本NGO連絡会
25年2月27日
被爆者団体や非政府組織(NGO)でつくる「核兵器廃絶日本NGO連絡会」(東京)は26日、米国で3月3日に始まる核兵器禁止条約第3回締約国会議でオブザーバー参加しないと決めた政府に抗議した。政府による過去の参加国の検証を「結論ありきで名ばかり」と批判した。
日本被団協代表委員の田中熙巳(てるみ)さん(92)=埼玉県新座市=たち8人が外務省を訪問。中村仁威(きみたけ)軍縮不拡散・科学部長に抗議声明文を手渡した。声明は政府の検証について、オブザーバー参加時に核被害者援助に触れたドイツなどの事例を無視していると指摘。参加によって「核兵器保有国と非保有国の橋渡し」ができると訴えている。
非公開での協議後、連絡会幹事の高橋悠太さん(24)=福山市出身=は「政府は核抑止の危険性を提起する締約国会議に参加し、議論を深めるべきだ」と話した。(宮野史康)
(2025年2月27日朝刊掲載)
日本被団協代表委員の田中熙巳(てるみ)さん(92)=埼玉県新座市=たち8人が外務省を訪問。中村仁威(きみたけ)軍縮不拡散・科学部長に抗議声明文を手渡した。声明は政府の検証について、オブザーバー参加時に核被害者援助に触れたドイツなどの事例を無視していると指摘。参加によって「核兵器保有国と非保有国の橋渡し」ができると訴えている。
非公開での協議後、連絡会幹事の高橋悠太さん(24)=福山市出身=は「政府は核抑止の危険性を提起する締約国会議に参加し、議論を深めるべきだ」と話した。(宮野史康)
(2025年2月27日朝刊掲載)