[核兵器禁止条約 第3回締約国会議] 立民森本氏、会議で発言 日本の国会議員で初
25年2月27日
米ニューヨークの国連本部で3月3~7日にある核兵器禁止条約の第3回締約国会議で、立憲民主党の森本真治氏(参院広島)が発言できる見通しとなった。日本の国会議員では初めて。日本政府がオブザーバー参加をしない中、被爆の惨禍を踏まえ、核兵器廃絶へのメッセージを発信する。
森本氏は、超党派の国会議員でつくる「核兵器のない世界を目指す議員連盟」の事務局長を務める。締約国会議へは党から派遣。発言できれば、「核兵器と人類は共存できない」と訴え、原爆投下後に降った放射性降下物を含む「黒い雨」の被害も伝える。
従来、核兵器保有国と非保有国の橋渡しへ、政府にオブザーバー参加を求めてきた。「被爆地の議員として役割を果たす」と意気込み、各国の国会議員が集う会議に参加するなどして連携を呼びかける構えだ。
広島選出の国会議員では、無所属の三上絵里氏(参院広島)も会議に合わせて現地入りする。広島の民放テレビ局記者時代に、被爆体験を継承する事業の取材を重ね、原爆詩の朗読活動にも取り組んだ。「条約に署名しない日本が世界からどう見られているか。世界の生の声を聞きたい」。やはり国会議員の会議への出席を予定し、資料準備などを進めている。
ほかに、公明党の平木大作氏(参院比例)▽呉市出身の被爆3世で、れいわ新選組の天畠大輔氏(同)▽共産党の吉良佳子氏(参院東京)▽社民党の福島瑞穂党首(参院比例)―が党から派遣される。自民党は所属議員の派遣を見送る。(堀晋也)
(2025年2月27日朝刊掲載)
森本氏は、超党派の国会議員でつくる「核兵器のない世界を目指す議員連盟」の事務局長を務める。締約国会議へは党から派遣。発言できれば、「核兵器と人類は共存できない」と訴え、原爆投下後に降った放射性降下物を含む「黒い雨」の被害も伝える。
従来、核兵器保有国と非保有国の橋渡しへ、政府にオブザーバー参加を求めてきた。「被爆地の議員として役割を果たす」と意気込み、各国の国会議員が集う会議に参加するなどして連携を呼びかける構えだ。
広島選出の国会議員では、無所属の三上絵里氏(参院広島)も会議に合わせて現地入りする。広島の民放テレビ局記者時代に、被爆体験を継承する事業の取材を重ね、原爆詩の朗読活動にも取り組んだ。「条約に署名しない日本が世界からどう見られているか。世界の生の声を聞きたい」。やはり国会議員の会議への出席を予定し、資料準備などを進めている。
ほかに、公明党の平木大作氏(参院比例)▽呉市出身の被爆3世で、れいわ新選組の天畠大輔氏(同)▽共産党の吉良佳子氏(参院東京)▽社民党の福島瑞穂党首(参院比例)―が党から派遣される。自民党は所属議員の派遣を見送る。(堀晋也)
(2025年2月27日朝刊掲載)