「ヒロシマ・アピールズ」ポスター 北川一成さん制作
25年2月27日
核兵器廃絶や平和への願いを国内外に発信する「ヒロシマ・アピールズ」ポスターの制作者に被爆80年の今年、アートディレクターの北川一成さん(59)=東京都=が決まった。主催する日本グラフィックデザイン協会広島地区、広島国際文化財団、ヒロシマ平和創造基金が26日、発表した。作品は7月9日に公表される。
同地区のメンバーや過去のポスター制作者による投票で選ばれた。北川さんは、「八百万の神」をモチーフにしたキャラクターをつくってアートプロジェクト「KAMIZU」を展開し、優れたグラフィックデザイン作品に贈られる「亀倉雄策賞」を昨年に受賞。海外での評価も高い。
兵庫県出身。これまで広島を訪れたことがないが、父親から空襲体験を聞き戦争の現実と恐ろしさを感じながら育ったという。ロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢も踏まえ「戦争は人が引き起こすものだから、防ぐことができるはず。自分の内面をしっかり整理し、表現したい」と意気込んでいる。
ポスター制作は1983年に始まり、29作目。1800枚を印刷し広島市立小中高に配るほか、原爆資料館(中区)などで販売する。(渡辺裕明)
(2025年2月27日朝刊掲載)
同地区のメンバーや過去のポスター制作者による投票で選ばれた。北川さんは、「八百万の神」をモチーフにしたキャラクターをつくってアートプロジェクト「KAMIZU」を展開し、優れたグラフィックデザイン作品に贈られる「亀倉雄策賞」を昨年に受賞。海外での評価も高い。
兵庫県出身。これまで広島を訪れたことがないが、父親から空襲体験を聞き戦争の現実と恐ろしさを感じながら育ったという。ロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢も踏まえ「戦争は人が引き起こすものだから、防ぐことができるはず。自分の内面をしっかり整理し、表現したい」と意気込んでいる。
ポスター制作は1983年に始まり、29作目。1800枚を印刷し広島市立小中高に配るほか、原爆資料館(中区)などで販売する。(渡辺裕明)
(2025年2月27日朝刊掲載)