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広島市まんが図書館のコンテスト 平和賞授賞式で核保有国皮肉る 山形の加藤さん大賞

 広島市まんが図書館(南区)は、2024年の話題や出来事を描いた「おもしろその年まんが大賞」の入賞者を発表した。日本被団協のノーベル平和賞受賞にちなみ、核保有国の首脳を皮肉った作品が大賞に選ばれた。入賞作品は3月1日から同館で展示する。

 大賞に決まった加藤延俊さん(68)=山形県=の「聞け世界の指導者!不都合なこの数字」は、平和賞授賞式の会場で各国の大統領や首相が核兵器を抱える1こま漫画。吹き出しの数字は、各国が保有する核弾頭の数を表す。表現力やメッセージ性の強さが評価された。

 加藤さんは「被団協の代表委員が世界に平和を訴える姿は厳かだった。昨年で一番印象深かった光景を絵で記録したかった」と話した。

 全国から224点の応募があり、新紙幣や物価高、米不足、闇バイトなどをテーマに描いた11点が入賞した。

 同館での入賞作品展は入場無料で5月29日まで。午前10時~午後5時。月曜(5月5日を除く)と3月21、28日、4月30日、5月7日は休館。(関家かれん)

(2025年2月28日朝刊掲載)

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