佐々木禎子さん「病室の折り鶴」 オバマ元米大統領に贈呈 おいの祐滋さん、ハワイで面会
25年3月2日
広島市中区の平和記念公園にある「原爆の子の像」のモデルになった佐々木禎子さんの病室に飾られていたとみられる折り鶴が、米国のオバマ元大統領に贈られた。禎子さんのおいの佐々木祐滋さん(54)=東京=が、オバマ氏の故郷の米ハワイ州で2月26日(現地時間)に面会し、手渡した。
折り鶴は、禎子さんの兄雅弘さん(83)が昨年末、福岡県那珂川市の自宅の仏壇で見つけた。千羽鶴としてつなげる穴があることなどから、禎子さんの病室につるしていたものとしている。ハワイを訪れた祐滋さんによると、オバマ氏は感謝し、被爆10年後に白血病により12歳で亡くなった禎子さんの話に感慨深く耳を傾けていたという。
オバマ氏は2016年、現職の米大統領として広島を初めて訪問。雅弘さんが理事長を務めるNPO法人サダコレガシー(東京)は「核兵器のない平和な世界の実現へ、さらなる後押しを」と、オバマ氏との面会を熱望してきたという。
副理事長でもある祐滋さんは「ヒロシマと同じ苦しみをなくしていくために、この折り鶴が一助となれば」と話している。(小林可奈)
(2025年3月2日朝刊掲載)
折り鶴は、禎子さんの兄雅弘さん(83)が昨年末、福岡県那珂川市の自宅の仏壇で見つけた。千羽鶴としてつなげる穴があることなどから、禎子さんの病室につるしていたものとしている。ハワイを訪れた祐滋さんによると、オバマ氏は感謝し、被爆10年後に白血病により12歳で亡くなった禎子さんの話に感慨深く耳を傾けていたという。
オバマ氏は2016年、現職の米大統領として広島を初めて訪問。雅弘さんが理事長を務めるNPO法人サダコレガシー(東京)は「核兵器のない平和な世界の実現へ、さらなる後押しを」と、オバマ氏との面会を熱望してきたという。
副理事長でもある祐滋さんは「ヒロシマと同じ苦しみをなくしていくために、この折り鶴が一助となれば」と話している。(小林可奈)
(2025年3月2日朝刊掲載)