「米核抑止と相いれない」 政府の不参加 官房長官見解
25年3月4日
林芳正官房長官は3日の記者会見で、米ニューヨークで同日開幕の核兵器禁止条約の第3回締約国会議へのオブザーバー参加を見送った理由について「(米国による)核抑止と相いれない」と述べた。次回会合への対応は「今回の結論も踏まえてしかるべく判断する」とした。
林氏は不参加の理由として、日本を取り巻く厳しい安全保障環境を挙げ「核による拡大抑止が不可欠」と強調。「オブザーバー参加すれば(日本の)核抑止政策について誤ったメッセージを伝える恐れがある」と述べた。
一方、核軍縮に向けては核兵器保有国が参加する核拡散防止条約(NPT)の枠組みを重視。「核兵器のない世界に向けた現実的かつ実践的な取り組みを進める」と従来の政府見解を繰り返した。
(2025年3月4日朝刊掲載)
林氏は不参加の理由として、日本を取り巻く厳しい安全保障環境を挙げ「核による拡大抑止が不可欠」と強調。「オブザーバー参加すれば(日本の)核抑止政策について誤ったメッセージを伝える恐れがある」と述べた。
一方、核軍縮に向けては核兵器保有国が参加する核拡散防止条約(NPT)の枠組みを重視。「核兵器のない世界に向けた現実的かつ実践的な取り組みを進める」と従来の政府見解を繰り返した。
(2025年3月4日朝刊掲載)