[核兵器禁止条約 第3回締約国会議] リスク 市民目線で議論 開幕前 ICANが集会
25年3月4日
非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))は2日、核兵器禁止条約の第3回締約国会議開幕を前に、米ニューヨークのリバーサイド教会で集会を開いた。反核・平和運動に関わる35カ国・地域の300人余りが参加。原爆や核実験の被害者たちの声を聞き、核使用のリスクや核抑止依存などの課題を市民の視点から議論した。(ニューヨーク発 金崎由美)
冒頭で日本被団協のノーベル平和賞受賞が報告され、拍手が湧いた。ICANのメリッサ・パーク事務局長は「爆弾で命を奪う暴力を是とする考えと、私たちは闘っている」と強調。パレスチナ自治区ガザでの非人道的な状況に触れ、多国間の協調や法の支配、人道主義の重要さを説いた。
フランスの核実験場があった仏領ポリネシアの政治家で白血病に苦しんだヒナメラ・クロスさんと、日本統治下の朝鮮半島から長崎に渡った父が被爆した韓国の李太宰(イテジェ)さんも登壇。植民地支配と核被害について語った。
会場は、故キング牧師のベトナム反戦演説で知られる教会。被爆者サーロー節子さん(93)=カナダ・トロント=は「多くの若い人が集まった。私たちを継いでくれると確信し、涙が出るほどうれしい」と語った。
(2025年3月4日朝刊掲載)
冒頭で日本被団協のノーベル平和賞受賞が報告され、拍手が湧いた。ICANのメリッサ・パーク事務局長は「爆弾で命を奪う暴力を是とする考えと、私たちは闘っている」と強調。パレスチナ自治区ガザでの非人道的な状況に触れ、多国間の協調や法の支配、人道主義の重要さを説いた。
フランスの核実験場があった仏領ポリネシアの政治家で白血病に苦しんだヒナメラ・クロスさんと、日本統治下の朝鮮半島から長崎に渡った父が被爆した韓国の李太宰(イテジェ)さんも登壇。植民地支配と核被害について語った。
会場は、故キング牧師のベトナム反戦演説で知られる教会。被爆者サーロー節子さん(93)=カナダ・トロント=は「多くの若い人が集まった。私たちを継いでくれると確信し、涙が出るほどうれしい」と語った。
(2025年3月4日朝刊掲載)