[核兵器禁止条約 第3回締約国会議] 危険性 国会議員が討論 ICAN主催 保有国などの22人
25年3月5日
核兵器禁止条約の第3回締約国会議に合わせて米ニューヨーク入りしている日本の参院議員6人が3日、国連本部で非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))主催の国会議員会合に臨んだ。核兵器を持つフランスや「核の傘」に依存するカナダ、ノルウェーなどを含む14カ国計22人で、核抑止依存がもたらす非人道性や危険性について非公開で討論した。(ニューヨーク発 金崎由美)
日本からは広島選挙区選出の森本真治氏(立憲民主党)と三上絵里氏(無所属)のほか、平木大作氏(公明党)天畠大輔氏(れいわ新選組)吉良佳子氏(共産党)福島瑞穂氏(社民党)が参加。自民党は所属議員の派遣を見送った。
冒頭で日本被団協の和田征子事務局次長(81)=横浜市=が英語で演説。1956年の結成宣言の「私たちの体験をとおして人類の危機を救おうという決意を誓い合った」を引用しながら、「あなたたちが政治を変える時です」と語りかけた。その後、約3時間議論。出席者たちによると、核兵器使用の惨禍について広く認識が共有されていたという。
終了後、森本氏は「国際的な緊張が高まる今こそ議員外交が大切。連携したい」、三上氏は「広島で生まれ育った議員として廃絶へ声を上げていく」と強調した。広島の被爆3世の天畠氏は「戦争になると自分のような障害者が真っ先に命の危機に直面する。戦争にならないための対話を」と話した。
(2025年3月5日朝刊掲載)
日本からは広島選挙区選出の森本真治氏(立憲民主党)と三上絵里氏(無所属)のほか、平木大作氏(公明党)天畠大輔氏(れいわ新選組)吉良佳子氏(共産党)福島瑞穂氏(社民党)が参加。自民党は所属議員の派遣を見送った。
冒頭で日本被団協の和田征子事務局次長(81)=横浜市=が英語で演説。1956年の結成宣言の「私たちの体験をとおして人類の危機を救おうという決意を誓い合った」を引用しながら、「あなたたちが政治を変える時です」と語りかけた。その後、約3時間議論。出席者たちによると、核兵器使用の惨禍について広く認識が共有されていたという。
終了後、森本氏は「国際的な緊張が高まる今こそ議員外交が大切。連携したい」、三上氏は「広島で生まれ育った議員として廃絶へ声を上げていく」と強調した。広島の被爆3世の天畠氏は「戦争になると自分のような障害者が真っ先に命の危機に直面する。戦争にならないための対話を」と話した。
(2025年3月5日朝刊掲載)