第五福竜丸展示館 600万人 ビキニ環礁など核被害発信 東京
25年3月5日
米国の水爆実験で被曝(ひばく)したマグロ漁船を公開する東京都立第五福竜丸展示館(江東区)の入館者数が4日、600万人を超えた。1954年3月に太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁であった実験をはじめ核被害を伝え、国内外の関心に応えてきた。
600万人目の記念品を受け取ったのは、地元の区立第五砂町小6年生4人。木造の福竜丸(長さ30メートル、高さ15メートル)の前でガイドの解説を聞いた。中島寧(しず)さん(12)は「船から歴史を感じる。水爆被害の大きさが分かった」と話した。
展示館は、廃船として放置されていた福竜丸の保存運動を受けて76年に開館した。放射能降下物「死の灰」の実物や、被曝した他の漁船、世界の核被害者を伝えるパネルを展示している。
学芸員の蓮沼佑助さん(34)は「広島、長崎の原爆にとどまらない核被害を学び、議論する拠点としたい」と話す。(宮野史康)
(2025年3月5日朝刊掲載)
600万人目の記念品を受け取ったのは、地元の区立第五砂町小6年生4人。木造の福竜丸(長さ30メートル、高さ15メートル)の前でガイドの解説を聞いた。中島寧(しず)さん(12)は「船から歴史を感じる。水爆被害の大きさが分かった」と話した。
展示館は、廃船として放置されていた福竜丸の保存運動を受けて76年に開館した。放射能降下物「死の灰」の実物や、被曝した他の漁船、世界の核被害者を伝えるパネルを展示している。
学芸員の蓮沼佑助さん(34)は「広島、長崎の原爆にとどまらない核被害を学び、議論する拠点としたい」と話す。(宮野史康)
(2025年3月5日朝刊掲載)