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イタリア大統領、被爆者と会談 原爆慰霊碑に献花

 来日しているイタリアのマッタレッラ大統領が8日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に花を手向けた。昨年のノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表委員で、広島県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(82)とも会談した。

 マッタレッラ大統領は慰霊碑に献花後、原爆資料館を見学。複合ビルおりづるタワー(中区)で被爆者と対面した。箕牧理事長たち3人の話に耳を傾け、「原爆の恐ろしさは言葉あってこそ伝わる。将来の世代に伝えていくことが求められている」と強調。「核兵器は二度と使用されてはならない」とも語った。

 箕牧理事長は会談後、「核兵器廃絶に力を入れていきたいという考えは、私たちと同じだと感じた。尽力していただきたい」と期待した。

 大統領は今回が初めての訪日で、これまでに天皇皇后両陛下や石破茂首相と面会した。県によると被爆者との会談はイタリア側の要望。9日まで日本に滞在する。(神田真臣)

(2025年3月9日朝刊掲載)

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