平和祈念館入館 最多の43万4215人 不安定な世界情勢背景 24年度
25年3月11日
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(広島市中区)は10日、2024年度の入館者数が9日までに43万4215人となり、02年度の開館以来最多になったと発表した。不安定な世界情勢を背景に平和が脅かされるとの危機感や、23年に広島市であった先進7カ国首脳会議(G7サミット)を要因に挙げている。
9日閉館時の入館者数が、これまで最多だった18年度の43万3912人を303人上回った。23年度の39万5372人より3万8843人(9・8%)多い。外国人は14万9562人で、23年度と比べて7489人(5・3%)増えた。
この日も国内外から大勢が来館。英国から同志社大に留学中のピーター・アシュトンさん(27)は少女の被爆体験を伝えるビデオに見入り、「心を揺さぶられた。惨事を繰り返してはいけない」と話した。漆原正浩館長は「厳しい世界情勢を背に平和を願う世界の市民が増えている。個々の被爆者の体験を伝える努力を続けたい」と誓った。
同じ平和記念公園にある原爆資料館も24年度の入館者数が過去最多を更新し、2月15日に初の200万人台に到達している。(樋口浩二)
(2025年3月11日朝刊掲載)
9日閉館時の入館者数が、これまで最多だった18年度の43万3912人を303人上回った。23年度の39万5372人より3万8843人(9・8%)多い。外国人は14万9562人で、23年度と比べて7489人(5・3%)増えた。
この日も国内外から大勢が来館。英国から同志社大に留学中のピーター・アシュトンさん(27)は少女の被爆体験を伝えるビデオに見入り、「心を揺さぶられた。惨事を繰り返してはいけない」と話した。漆原正浩館長は「厳しい世界情勢を背に平和を願う世界の市民が増えている。個々の被爆者の体験を伝える努力を続けたい」と誓った。
同じ平和記念公園にある原爆資料館も24年度の入館者数が過去最多を更新し、2月15日に初の200万人台に到達している。(樋口浩二)
(2025年3月11日朝刊掲載)