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　岩屋毅外相は１１日の記者会見で、核兵器のない世界への道筋を国内外の有識者が探る国際賢人会議の最終会合を３０、３１日に国連大学（東京都渋谷区）で開くと表明した。２０２６年の核拡散防止条約（ＮＰＴ）再検討会議に向けた提言の内容を詰める。

　米国やロシア、中国の専門家たち１５人の委員が、岩屋氏を交えて非公開で議論する。急速に発展する人工知能（ＡＩ）が及ぼすリスクを踏まえて核軍縮の具体策を検討し、夏までに提言をまとめる。４月１日には外部の有識者との意見交換会を公開する。

　岩屋氏は核を巡る厳しい状況を踏まえて「ＮＰＴ再検討会議を実りあるものにしたい」と述べた。（宮野史康）

（２０２５年３月１２日朝刊掲載）