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[核兵器禁止条約 第3回締約国会議] 「市民が育てる」実感 傍聴の大学生が報告会

 米ニューヨークであった核兵器禁止条約第3回締約国会議を傍聴した明治学院大4年の本間のどかさん(22)=埼玉県朝霞市=が12日、横浜市の同大で報告会を開いた。各国の参加者との出会いを通じ「市民社会と一緒に育てていく条約と認識した」と語った。

 1~7日に現地入りした。国連本部での本会議や集会で、核被害者や活動家たち100人超が被害者援助や、核抑止論の克服に向けて意見を交わしたと報告。「本気で核兵器をなくそうとしている世界の人と出会えたのが財産だ」と話した。

 ウラン採掘や核実験での被曝(ひばく)を学ぶ集会が特に印象に残ったという。被害者は先住民たち弱者だとして「禁止条約が差別を乗り越える力になる」と訴えた。オブザーバー参加を見送った日本政府には「いつになったら本腰を入れてくるのか」と落胆した。

 本間さんは核兵器廃絶を目指す首都圏の学生団体「ノーニュークストーキョー」のメンバー。報告会には約30人が参加した。(宮野史康)

(2025年3月13日朝刊掲載)

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