原爆資料館 入館8000万人 開館70年目
25年3月17日
原爆資料館(広島市中区)の入館者数が16日、累計8千万人を超えた。日本被団協のノーベル平和賞受賞などを追い風に、1955年8月24日の開館から70年目で達成した。
8千万人目は東京から家族旅行で訪れたカフェ店員の志村莉音さん(23)。石田芳文館長から記念品の図録などを受け取り「中学生の時に被爆者の話を聞き、もっと知りたいと思っていた。たくさんの資料に向き合った自分の気持ちを友人たちに伝えたい」と話した。
入館者数は2017年9月に累計7千万人を記録した。新型コロナウイルス禍で20、21年度は落ち込んだが、23、24年度と2年連続で過去最多を更新。先月には、開館以来初めて年間200万人を突破した。核情勢への危機感や、円安による外国人旅行客の増加が背景にあるとみられる。一方で館内は慢性的に混雑しており、市は対策を進めている。
石田館長は「さらに多くの人に来館してもらい、核兵器は絶対悪であると理解してもらう必要がある。核兵器がもたらす壊滅的被害や非人道性を強調した展示を充実させ、若い世代向けも新設したい」と話している。(小林可奈)
(2025年3月17日朝刊掲載)
8千万人目は東京から家族旅行で訪れたカフェ店員の志村莉音さん(23)。石田芳文館長から記念品の図録などを受け取り「中学生の時に被爆者の話を聞き、もっと知りたいと思っていた。たくさんの資料に向き合った自分の気持ちを友人たちに伝えたい」と話した。
入館者数は2017年9月に累計7千万人を記録した。新型コロナウイルス禍で20、21年度は落ち込んだが、23、24年度と2年連続で過去最多を更新。先月には、開館以来初めて年間200万人を突破した。核情勢への危機感や、円安による外国人旅行客の増加が背景にあるとみられる。一方で館内は慢性的に混雑しており、市は対策を進めている。
石田館長は「さらに多くの人に来館してもらい、核兵器は絶対悪であると理解してもらう必要がある。核兵器がもたらす壊滅的被害や非人道性を強調した展示を充実させ、若い世代向けも新設したい」と話している。(小林可奈)
(2025年3月17日朝刊掲載)