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平和賞被団協に衆参議長表彰状 功績たたえ「核廃絶へ努力」

 日本被団協は19日、ノーベル平和賞の受賞を受け、国会内で衆参両院の議長から表彰状を受け取った。代表委員の田中熙巳(てるみ)さん(92)は、世界に約1万2千発の核兵器がある現状に「耐えがたい苦しみを精神的に負っている」と伝え、核廃絶への取り組みを主導するよう求めた。

 田中さんたち9人が参院の関口昌一議長の応接室を訪問。関口氏は功績をたたえた上で「国会議員も核兵器がもたらす被害の惨禍を改めて心に刻み、核兵器のない世界の実現に向けて努力したい」とあいさつした。

 表彰状を受け取った田中さんは「80年前に惨禍の中を生き延び、二度と核兵器が使われないように頑張ってきた。核兵器が使われないよう、世界のリーダーになってほしい」と応じた。9人は衆院の額賀福志郎議長の応接室も訪れ、表彰状を受け取った。(宮野史康)

(2025年3月20日朝刊掲載)

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