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折り鶴描き 平和祈る 戦後80年 広島空港でアート展 きょうまで

 平和への祈りを込めたアートイベント「Heiwart project」が29日、三原市本郷町の広島空港で始まった。戦後80年の節目に、多様性の大切さや平和の尊さを発信しようと、広島国際大(東広島市)の学生団体などでつくる実行委員会が企画した。

 学生や空港利用者、家族連れが参加。ターミナルビル2階の窓ガラス(幅6・6メートル、高さ2メートル)5カ所に、国境線のない桜色の世界地図、オリーブや黄色のバラといった平和を表す草花をあしらった。千羽鶴未来プロジェクトの「おりづる大使」で、アイドルグループSTU48の兵頭葵さん、尾崎世里花さんもカラフルな折り鶴を描いた。

 ロビーには、県内外の障害のある人たちが制作した絵画や工作など約30点を展示。基町高(広島市中区)の生徒による「原爆の絵」、戦火の故郷を描いたウクライナ出身者の作品もある。原爆ドームのイラストを数多く手がける広島市の画家松島彩さん(34)は「作品を通して平和について考え、対話する場になれば」と期待していた。

 30日まで。午前10時~午後5時。飲食や雑貨のマルシェもある。窓ガラスのアートは同3時ごろまで展示している。(藤田智)

(2025年3月30日朝刊掲載)

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