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ドーム写真で被爆80年周知 広島市

 広島市は28日、被爆80年の取り組みを広く周知するための象徴的な画像「キービジュアル」を発表した。原爆ドーム(中区)と、近くに設置されている市出身の被爆作家原民喜の詩碑の英訳、青々と茂った大木を捉えた写真を基につくった。

 写真は市が2024年度に実施し、4119点の応募があった平和関連のフォトコンテストの入選作。タイトルは「平和の祈り」で廿日市市の末永達也さんが撮影した。詩碑には「遠き日の石に刻み/砂に影おち/崩れ墜つ 天地のまなか/一輪の花の幻」の英訳が刻まれている。

 市は被爆80年のロゴマークとキービジュアルを組み合わせたポスターを制作。今後、全国の各市町に送る。松井一実市長は「さまざまな場面で活用し、機運醸成を図りたい」と話している。(渡辺裕明)

(2025年3月29日朝刊掲載)

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