アンデルセンのメルヘン大賞 一般 くろいわさん/こども 土佐さん
25年4月3日
創作童話のコンテスト「アンデルセンのメルヘン大賞」の授賞式が2日、広島市中区の広島アンデルセンであった。一般部門の大賞に、東京都渋谷区のイラストレーターくろいわ由卯(ゆう)さん(73)=ペンネーム=の「私は鏡」、こども部門の大賞に新潟県長岡市の小学5年土佐弥依(やえ)さん(10)の「おおかみ達の願い事」が選ばれた。
「私は鏡」は、毎日同じ景色に退屈していた鏡が主人公。壁から落ちて割れたことで見える景色が変わり、幸せを見いだしていく。くろいわさんは「視点を変えることで日常の中にある希望を伝えたい」と語った。
「おおかみ達の願い事」は、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、国際平和を願い着想した。サンタクロースとクリスマスの準備を進める妖精が、オオカミの優しい心に触れ、対話の大切さを学ぶ物語。土佐さんは「チャレンジの気持ちで書いた。これからも想像することを続けていく」と笑顔を見せた。
アンデルセン・パン生活文化研究所(広島市中区)が主催し42回目。一般部門に1194点、こども部門に116点の応募があった。大賞2点と一般作品の優秀賞3点は選考委員のイラストレーターが挿絵を付け、9月に童話集として出版される。(岩井美都)
(2025年4月3日朝刊掲載)
「私は鏡」は、毎日同じ景色に退屈していた鏡が主人公。壁から落ちて割れたことで見える景色が変わり、幸せを見いだしていく。くろいわさんは「視点を変えることで日常の中にある希望を伝えたい」と語った。
「おおかみ達の願い事」は、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、国際平和を願い着想した。サンタクロースとクリスマスの準備を進める妖精が、オオカミの優しい心に触れ、対話の大切さを学ぶ物語。土佐さんは「チャレンジの気持ちで書いた。これからも想像することを続けていく」と笑顔を見せた。
アンデルセン・パン生活文化研究所(広島市中区)が主催し42回目。一般部門に1194点、こども部門に116点の応募があった。大賞2点と一般作品の優秀賞3点は選考委員のイラストレーターが挿絵を付け、9月に童話集として出版される。(岩井美都)
(2025年4月3日朝刊掲載)