「核なき世界へ世論広げる」 高校生平和大使 締約国会議派遣 沖本さん
25年4月4日
3月に米ニューヨークであった核兵器禁止条約の第3回締約国会議に、高校生平和大使として派遣されたAICJ高3年の沖本晃朔(こうさく)さん(17)=広島市東区=が3日、市役所で記者会見をした。現地で曽祖母の被爆体験を伝え「核なき世界に向けた世論を広げる意義」を痛感したと振り返った。
被爆後、オルガンの下敷きになった親族の安否が分からず、数十年後にその名を刻んだ寺院の石碑で死を知った曽祖母の体験を関連行事や高校で証言した。「リアルなヒバクシャの話を届けてくれてありがとう」と感謝されたと語った。
国連本部前では横断幕を掲げて大使の活動も紹介した。一方、日本政府は3回連続で締約国会議に不参加だったため、「世論を盛り上げ、被爆国が参加せざるを得ない状況をつくりたい」と前を向いた。(樋口浩二)
(2025年4月4日朝刊掲載)
被爆後、オルガンの下敷きになった親族の安否が分からず、数十年後にその名を刻んだ寺院の石碑で死を知った曽祖母の体験を関連行事や高校で証言した。「リアルなヒバクシャの話を届けてくれてありがとう」と感謝されたと語った。
国連本部前では横断幕を掲げて大使の活動も紹介した。一方、日本政府は3回連続で締約国会議に不参加だったため、「世論を盛り上げ、被爆国が参加せざるを得ない状況をつくりたい」と前を向いた。(樋口浩二)
(2025年4月4日朝刊掲載)