広島インターナショナルスクールに通うスミスさん サダコ像復元へ寄付を呼びかけあす学園祭会場に募金箱
25年4月11日
広島インターナショナルスクール(広島市安佐北区倉掛)に通う女子生徒が、米シアトルの平和公園で盗まれた銅像「サダコと千羽鶴」の復元に向けて寄付を呼びかけている。父親がシアトル、母親が県内出身で「二つのホームタウンを結ぶ平和のシンボル。できることをしたい」と思い立った。12日にある学園祭の会場に募金箱を置く。(金刺大五)
高等部2年のスミス小原日菜乃さん(16)。シアトルで生まれ、8歳の時に母親の故郷三次市に移り住んだ。同スクールに通うため10歳で安佐北区に転居した。
平和記念公園(中区)の「原爆の子の像」のモデルで、白血病のため12歳で亡くなった佐々木禎子さんを知ったのは広島市に来てから。年が近い少女の悲しみに思いをはせ、「核兵器は必ずなくさないといけない」と強く感じたという。母親からシアトルにもモデルの像があると聞き「奇跡だと思った」と振り返る。
昨年7月、夏休み中に父親が住むシアトルを訪れ、千羽鶴がささげられた像を写真に収めた。足首から上が切り取られる盗難事件を知ったのはその2週間ほど後。ショックを受けつつも、部長を務める新聞部のニュースレターで禎子さんや事件を紹介し、募金活動への思いをつづった。
12日の学園祭は午前10時~午後3時。一般の人も入場できる。スミスさんは、自ら制作した2種類のポストカード(各200円)も販売し、協力を呼びかける。「国籍などバックグラウンドは違っても平和を願う気持ちは同じ」。募金や売り上げは復元に向けた活動をしている現地のキリスト教団体に送る。
(2025年4月11日朝刊掲載)
高等部2年のスミス小原日菜乃さん(16)。シアトルで生まれ、8歳の時に母親の故郷三次市に移り住んだ。同スクールに通うため10歳で安佐北区に転居した。
平和記念公園(中区)の「原爆の子の像」のモデルで、白血病のため12歳で亡くなった佐々木禎子さんを知ったのは広島市に来てから。年が近い少女の悲しみに思いをはせ、「核兵器は必ずなくさないといけない」と強く感じたという。母親からシアトルにもモデルの像があると聞き「奇跡だと思った」と振り返る。
昨年7月、夏休み中に父親が住むシアトルを訪れ、千羽鶴がささげられた像を写真に収めた。足首から上が切り取られる盗難事件を知ったのはその2週間ほど後。ショックを受けつつも、部長を務める新聞部のニュースレターで禎子さんや事件を紹介し、募金活動への思いをつづった。
12日の学園祭は午前10時~午後3時。一般の人も入場できる。スミスさんは、自ら制作した2種類のポストカード(各200円)も販売し、協力を呼びかける。「国籍などバックグラウンドは違っても平和を願う気持ちは同じ」。募金や売り上げは復元に向けた活動をしている現地のキリスト教団体に送る。
(2025年4月11日朝刊掲載)