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「大きなうねりつくれる」 カクワカが核禁会議報告会 東京

 広島市中区の市民団体「核政策を知りたい広島若者有権者の会」(カクワカ広島)の田中美穂共同代表(30)と瀬戸麻由さん(33)が14日、核兵器禁止条約の第3回締約国会議を傍聴した報告会を国会内で開いた。核廃絶に向け「党を超え、市民と一緒に動けばもっと大きなうねりをつくれる」と訴えた。

 田中さんは「核抑止論こそ、高まる核リスクの根源だ」との会議の発言が印象的だったと振り返り「難しくても核廃絶はいつかできるではなく、今変えなければ」と強調。瀬戸さんは多くの市民活動家と触れ合った経験を紹介し「日本だけでなく、他国と連帯して核廃絶を求めることが大切」と話した。

 報告会は現地への議員派遣を見送った国民民主党向けに開き、議員や秘書ら計17人が聞いた。2人は公明党の核廃絶推進委員会の会合にも出席。田中さんは禁止条約に政府が署名・批准するよう、市民と国会議員が連携して働きかけていく重要性を指摘した。(堀晋也、宮野史康)

(2025年4月15日朝刊掲載)

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