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[戦後80年 芸南賀茂] 潜水艇殉難追悼 史実に学ぶ決意 呉市民や海自隊員

 明治末期、訓練中に沈没し、乗組員14人が亡くなった旧海軍第六潜水艇の殉難追悼式が15日、呉市西三津田町の鯛乃宮(たいのみや)神社であった。呉海上自衛隊後援会などの主催。

 地元住民や海上自衛隊員たち約130人が参列した。佐久間勉艇長の写真を置いた慰霊碑の前で、同会の若本祐昭(ひろあき)会長(68)が「殉難の史実から多くを学び、後世に語り継いでいく」と追悼の辞を述べた。

 海自儀仗(ぎじょう)隊が空砲3発を鳴らして弔意を示した。潜水艦はくげいの前田泰宏艦長は、佐久間艇長が事故の原因や乗組員の家族への配慮を記した遺書を読み上げた。

 呉を母港とする第六潜水艇は1910年4月15日、岩国沖で訓練中に沈没し、全乗組員が犠牲となった。

(2025年4月16日朝刊掲載)

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