基町高生の被爆体験継承 題材 「平和のバトン」国語の教科書に 市長に著者報告
25年4月17日
作家でジャーナリストの弓狩匡純さん(65)=東京=が広島市の松井一実市長と面会し、被爆者の体験を聞き取って「原爆の絵」を描く基町高(中区)の生徒の活動を追った自身の著書が本年度から教科書に掲載されていることを報告した。r>r>
東京書籍の中学1年の国語の教科書に載ったのは2019年刊行の「平和のバトン」(くもん出版)の一部。14日に市役所を訪れた弓狩さんは「被爆者なき時代は目の前にきている。原爆の絵は記憶を記録する広島の宝。全国の中学生が平和とは何かを感じるきっかけになればうれしい」と話した。r>r>
東京書籍の国語の教科書はこれまで広島の原爆投下の惨状を描いたドキュメンタリー番組のシナリオを教材に使用していた。戦後80年を踏まえ、戦禍の事実と平和への希求の継承をテーマに改訂した。県内では廿日市市や東広島市など8地区の中学校で使われている。(渡辺裕明)r>r>
(2025年4月17日朝刊掲載)