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チョルノービリ原発事故39年 「核と共存できぬ」広島で座り込み

 旧ソ連のチョルノービリ(チェルノブイリ)原発事故から39年となった26日、広島県原水禁と県平和運動センターは広島市中区の平和記念公園で、脱原発と核廃絶を訴える座り込みをした。メンバーや被爆者たち37人が参加した。

 「核と人類は共存できない」と書いた横断幕を掲げ、原爆慰霊碑前で約30分間座り込んだ。県原水禁の金子哲夫代表委員(76)は「原発事故の問題は、放射能の拡散による被曝(ひばく)者をつくり出すことだ」と強調。県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(83)は「世界の原発は大きな事故を想定しないまま今も稼働しているのではないか」と訴えた。

 原発の再稼働や新増設に反対するアピール文も採択した。後日、首相官邸に郵送する。

 座り込みはチョルノービリ原発事故翌年の1987年以降、新型コロナウイルス禍の2020年を除き毎年実施している。(山本真帆)

(2025年4月27日朝刊掲載)

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