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被爆体験や継承 米国で伝えよう WFC 使節団参加募る

 広島市中区のNPO法人ワールド・フレンドシップ・センター(WFC)が、9月19日~10月3日に米国で原爆被害を伝える平和使節団のメンバーを募集する。広島、長崎の被爆者や被爆体験を継承している個人など4人程度を募る。

 9月19~27日の前半は西海岸のシアトルとポートランドで被爆体験を証言し、継承活動を伝える。25日~10月3日の後半はオハイオ州のウィルミントン大にある平和資料センター創立50周年の記念行事に参加する。応募は15歳以上で、生徒・学生の場合は前半、後半のみの参加もできる。

 使節団の歴史は、平和活動家の故バーバラ・レイノルズさんが提唱した1962、64年の「世界平和巡礼」に始まる。参加者たちが65年にWFCをつくった後も巡礼は続き、91年からは日米の使節団が互いに訪れる。

 平和資料センターは75年、レイノルズさんが集めた原爆に関連する文献を中心に開設された。記念行事ではこの資料の重要性を話し合う学術会議がある。

 希望者は5月7~31日にインターネットで申し込む。往復の旅費は自己負担だが、現地での滞在費は不要。広島市役所で28日に記者会見したWFCの立花志瑞雄(しずお)理事長(69)は「核兵器廃絶と恒久平和を米国で訴えたい」と呼びかける。WFC☎082(503)3191。(山本祐司)

(2025年4月29日朝刊掲載)

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