[ヒロシマドキュメント 被爆80年] 1978年5月 初の国連軍縮特別総会
25年5月1日
1978年5月。初の国連軍縮特別総会が23日、米ニューヨークの国連本部で始まった。東西冷戦下でいずれの陣営にも属さない「非同盟諸国」が、核兵器を含む軍拡競争に歯止めをかけようと、開催を求めた。
核兵器保有国も参加。米国のモンデール副大統領は演説で、自衛を除き核兵器を使用しないと主張。フランスは大統領、ソ連は外相を送るなど各国は軍縮に一定の意思を示すも、具体策の合意は難航した。会期は6月28日までだったが、2日延びる。日本は園田直外相を派遣した。
市民社会からも総会に合わせ、日本被団協や原水禁団体など総勢約500人の代表団が渡航。広島の被爆者も加わった。5月27日には、ニューヨーク中心部をデモ行進。「ノーモア・ヒバクシャ」の叫びは、核戦争の脅威におびえる欧米の市民の反核運動と共鳴し、世界で高まっていく。(下高充生)
(2025年5月1日朝刊掲載)
核兵器保有国も参加。米国のモンデール副大統領は演説で、自衛を除き核兵器を使用しないと主張。フランスは大統領、ソ連は外相を送るなど各国は軍縮に一定の意思を示すも、具体策の合意は難航した。会期は6月28日までだったが、2日延びる。日本は園田直外相を派遣した。
市民社会からも総会に合わせ、日本被団協や原水禁団体など総勢約500人の代表団が渡航。広島の被爆者も加わった。5月27日には、ニューヨーク中心部をデモ行進。「ノーモア・ヒバクシャ」の叫びは、核戦争の脅威におびえる欧米の市民の反核運動と共鳴し、世界で高まっていく。(下高充生)
(2025年5月1日朝刊掲載)