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世界の若者と核廃絶誓う フォーラムで広島の高校生ら

 NPT再検討会議の第3回準備委員会に合わせ、米ニューヨークを訪れている広島県内の高校生8人が29日、国連本部で平和首長会議(会長・松井一実広島市長)主催のフォーラムに参加した。原爆の惨禍や核兵器廃絶の誓いを各国の若者と共有した。(ニューヨーク発 宮野史康)

 舟入高(広島市中区)3年の伊藤未唯さん(17)は、曽祖母の被爆体験を伝え「私たちの未来にならないとは言い切れない」と語った。広島なぎさ高(佐伯区)2年の河村波音さん(16)も「未来の地球は今の私たちの選択にかかっている」。ノートルダム清心高(西区)2年の下田梨央さん(16)は「持続可能な平和は核抑止の対極にある」と訴えた。他に世界の若者8人が登壇した。

 また、高校生8人と松井市長は国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長と会い、核兵器禁止条約への参加を各国政府に求める署名3万4437筆の目録を渡した。盈進高(福山市)3年の川原愛梨さん(17)は「誰にも自分と同じ思いをさせたくないという被爆者の思いを忘れてはいけない」と伝えた。

(2025年5月1日朝刊掲載)

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