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近づく8・6前に 住民、犠牲者に黙とう 縮景園

■記者 矢野匡洋

 広島市中区の縮景園で1日、原爆犠牲者慰霊供養式と平和を願う集いがあった。地元住民約70人が参列し、64年前の原爆で命を落とした人たちの冥福を祈った。

 参列者は清風館に設けた祭壇の前で黙とう。縮景園原爆犠牲者慰霊供養会の上田宗冏(そうけい)会長が「核兵器廃絶への誓いを新たにしたい」とあいさつした。近くの幟町中1年の鈴木健多君(13)と矢津田智子さん(13)は「未来のために被爆者の話を聞き、学んでいきたい」と平和への誓いを読み上げた。

 同園では1987年、原爆犠牲者64体の遺骨が発見され、翌年から供養式が開かれている。近くに住む被爆者の多坂基弘さん(78)は「二度と戦争を起こしてはならない」と話していた。

(2009年8月2日朝刊掲載)

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