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[2025ひろしまFF] 希望へステップ 平和の舞 広島から世界に 「綺羅人」10・11日に大邱訪問

 戦争のない世界をつくるため、一緒に動き出そう。そんなテーマの演目「天翔(てんしょう)」を、広島、廿日市市民でつくるよさこいグループ「綺羅人(きらびと)」が舞った。戦争がやむことのない今、「踊りで平和の大切さを発信したい」との思いを強める。FFからの「平和の種」を抱き、10、11日には初めての海外公演、広島市の姉妹都市の韓国・大邱(てぐ)広域市を訪れる。

 平和記念公園内のカーネーションステージ。10代~60代のメンバー29人は夕方の涼しい風に乗って激しく流れるように舞った。

 中心メンバーの土山千穂さん(24)は演技前、観客に「ニュースを見れば必死に生きている人がいる」と世界各地で起きている戦争に言及。常に平和を意識して活動していることを伝えた。

 ステージを締めくくる「市民総踊り」では、さまざまなよさこいチームと観衆が一緒になって踊った。先導したのは綺羅人のメンバー。結成約20年。最前列に並んで踊り方の手本を示していた。

 10、11日に訪れる韓国・大邱広域市では、屋外イベントに参加。再び「天翔」と「ひろしまYOSAKOIきんさい花ぐるま」を披露する。土山さんは「フラワー(FF)でお客さんからもらったパワーで体がいっぱい。大邱でもエネルギッシュに踊りたい」と話していた。(治徳貴子)

(2025年5月6日朝刊掲載)

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