[2025ひろしまFF] 友情のステージ 紛争ない世界へ熱演 広島山陽高和太鼓部
25年5月6日
響け力強く、平和の日まで。平和記念公園のカーネーションステージでは、西区の広島山陽高和太鼓部「弾(だん)」の約40人が重厚感ある迫力の舞台を披露した。被爆80年を迎えた今も世界各地で紛争が続く中、和太鼓を打ち鳴らして平和へのメッセージを込めた。
メンバーは、太鼓を抱えて跳ねたり豪快なばちさばきを見せたりして、観客を魅了した。演目「祈り」になると、険しく真剣な表情は一転。笑顔で輪になり、優しい音を響かせた。
3年の部長広田蒼依(あおい)さん(17)は会場からの大きな拍手を受け、「和太鼓には戦争の愚かさを伝える力がある」と確信していた。
同部は1997年の創部以来、フランスやドイツ、台湾など7カ国・地域で海外公演を重ねた。今年も広島東洋カープ開幕戦セレモニーをはじめ、8月6日の原爆の日の関連行事やギリシャの芸術祭で演奏を予定するなど国内外で活動している。
被爆3世の顧問松葉智也さん(33)は「和太鼓などのエンターテインメントは平和があって初めて成り立つ。世界の人に平和の尊さを感じてもらえるよう演奏してほしい」と期待する。(岸慶太)
(2025年5月6日朝刊掲載)
メンバーは、太鼓を抱えて跳ねたり豪快なばちさばきを見せたりして、観客を魅了した。演目「祈り」になると、険しく真剣な表情は一転。笑顔で輪になり、優しい音を響かせた。
3年の部長広田蒼依(あおい)さん(17)は会場からの大きな拍手を受け、「和太鼓には戦争の愚かさを伝える力がある」と確信していた。
同部は1997年の創部以来、フランスやドイツ、台湾など7カ国・地域で海外公演を重ねた。今年も広島東洋カープ開幕戦セレモニーをはじめ、8月6日の原爆の日の関連行事やギリシャの芸術祭で演奏を予定するなど国内外で活動している。
被爆3世の顧問松葉智也さん(33)は「和太鼓などのエンターテインメントは平和があって初めて成り立つ。世界の人に平和の尊さを感じてもらえるよう演奏してほしい」と期待する。(岸慶太)
(2025年5月6日朝刊掲載)