豪パース市で「原爆・平和展」 広島・長崎市10日から ICAN事務局長講演も
25年5月8日
広島市や長崎市は10日から6月21日まで、オーストラリアのパース市で「ヒロシマ・ナガサキ原爆・平和展」を開く。被爆資料や被爆者の証言を通じ、核兵器廃絶への機運を高める。期間中には同国で発足した非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))のメリッサ・パーク事務局長の講演会も予定する。
動員学徒の遺品の焼け焦げた弁当箱のレプリカや腕章などを展示。世界の核被害者の肖像写真のパネルや、ICANが2017年に受賞したノーベル平和賞のメダルのレプリカも並べる。
証言者は8歳の時に爆心地から2・5キロの己斐町(現西区)の自宅で被爆した八幡照子さん(87)=広島県府中町=を派遣する。原爆投下から80年を迎える中、広島平和文化センターは「被爆者は高齢化しており、生の声での世界に向けた発信を強めたい」としている。
広島、長崎両市は1995年度に海外での原爆・平和展を始め、パース市で22カ国61都市目となる。オーストラリアでの開催は7都市目。(渡辺裕明)
(2025年5月8日朝刊掲載)
動員学徒の遺品の焼け焦げた弁当箱のレプリカや腕章などを展示。世界の核被害者の肖像写真のパネルや、ICANが2017年に受賞したノーベル平和賞のメダルのレプリカも並べる。
証言者は8歳の時に爆心地から2・5キロの己斐町(現西区)の自宅で被爆した八幡照子さん(87)=広島県府中町=を派遣する。原爆投下から80年を迎える中、広島平和文化センターは「被爆者は高齢化しており、生の声での世界に向けた発信を強めたい」としている。
広島、長崎両市は1995年度に海外での原爆・平和展を始め、パース市で22カ国61都市目となる。オーストラリアでの開催は7都市目。(渡辺裕明)
(2025年5月8日朝刊掲載)