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近づく8・6前に 罹災者名簿 公開始まる 原爆資料館

■記者 水川恭輔

 原爆で行方不明になった人の消息を知る手掛かりとなる「原爆罹災(りさい)者名簿」の公開が1日、広島市中区の原爆資料館東館地下で始まった。確認に訪れる人は年々減っており、初日はいなかった。公開は6日まで。

 名簿は、1968年に広島東署で見つかった約8千人分の「原爆死没者検視調書」や周辺町村が作った死没者名簿の写しなど83点。計2万3039人分あり、死亡日時や死因などが分かる。該当者の親族が名簿を閲覧できる。市平和推進課は「広島を訪れる県外の人にも活用してほしい」としている。

 公開は68年から毎年実施。会場では、原爆死没者名簿への登録申請や国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(中区)への遺影登録も受け付けている。

(2009年8月2日朝刊掲載)

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