[NPT準備委] 勧告採択見送り「残念」 広島知事「非常に危機感覚える」
25年5月14日
広島県の湯崎英彦知事は13日の記者会見で、核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第3回準備委員会が勧告案の採択を断念したことについて「残念だ。非常に危機感を覚える状況かなと思う」と述べた。
9日に閉幕した準備委では、核兵器保有国に先制不使用政策を促し、核兵器禁止条約を評価する内容の勧告案に関し、米国などの反発で全会一致での採択を見送った。こうした現状に、湯崎知事は「保有国間の対立が激しくなり、何らかの合意を目指すモメンタム(勢い)が失われているんじゃないか」と指摘した。
米ニューヨークであった準備委の期間中、県は現地で核兵器廃絶を議論するイベントを開催。参加した湯崎知事は「被爆地から核兵器廃絶の重要性を力強く発信することができた」と手応えを語った。(和多正憲)
(2025年5月14日朝刊掲載)
9日に閉幕した準備委では、核兵器保有国に先制不使用政策を促し、核兵器禁止条約を評価する内容の勧告案に関し、米国などの反発で全会一致での採択を見送った。こうした現状に、湯崎知事は「保有国間の対立が激しくなり、何らかの合意を目指すモメンタム(勢い)が失われているんじゃないか」と指摘した。
米ニューヨークであった準備委の期間中、県は現地で核兵器廃絶を議論するイベントを開催。参加した湯崎知事は「被爆地から核兵器廃絶の重要性を力強く発信することができた」と手応えを語った。(和多正憲)
(2025年5月14日朝刊掲載)