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サンフレと連携 ピースツアー 広島のNPO 試合日 高校生がガイド

 平和記念公園で修学旅行生などにガイドを行うNPO法人ピース・カルチャー・ビレッジ(PCV、広島市西区)が、新たに平和とスポーツをテーマにしたツアーを開く。J1サンフレッチェ広島と連携し、同法人の活動として初めて園内を飛び出す。高校生がガイドを務め、戦争の惨禍とスポーツのある現在をテーマに、平和への思いを深めてもらう。(高橋良輔)

 「ピースポダイアログツアー」と題し、サッカー観戦者にも参加してもらうため、広島のホームゲーム開催日に行う。園内のレストハウス、原爆の子の像などを回った後、旧市民球場跡地で「ひろしまゲートパーク」内の遊歩道が原爆慰霊碑と原爆ドームを結ぶ南北の「軸線」の延長線上にあることなどの説明を受ける。エディオンピースウイング広島では、サッカーミュージアムや、平和へ願いが込められた「キャプテン翼」の巨大壁画を見学する。

 広島市中区の通信制ヒューマンキャンパス高3年の森下結名さん(17)たちが「復興のシンボルとして誕生した広島東洋カープだけでなく、サッカーも平和と関わりが深いことを知ってほしい」とクラブに協力を依頼。昨年10月から準備を進めてきた。「身近なスポーツと結び付けることで、平和が日常的に話題になるきっかけになれば」との思いも込めた。

 5月17日と6月28日にプレツアーを行い、8月から本格開催を予定する。エディオンピースウイング広島のホームページから申し込む。大人1500円、高校生・大学生500円、小中学生は300円。

(2025年5月14日朝刊掲載)

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